LINEチャットボットの活用方法や機能について

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LINE公式アカウントのチャットボットとは、LINE上で人工知能を活用した自動会話プログラムのことです。LINEチャットボットを活用できる業種は流通業や保険業、不動産業、観光業など多岐にわたります。

 

本記事では、LINEチャットボットの機能をはじめ、活用法について詳しく解説しますので、自社にLINEチャットボットを導入したいとお考えの方はぜひ参考にしてください。

チャットボットで利用可能な機能

チャットボットでは、公式LINEに標準装備されている応答メッセージやAI機能のほか、Messaging APIが利用可能です。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

応答メッセージ

応答メッセージとは、LINE公式アカウント側が事前に設定した特定のキーワードを受信すると、キーワードに対する定型文を自動で返信する機能です。

応答メッセージの設定自体がシンプルであるのが利点ですが、特定のキーワードにしか反応しないため、応用範囲が狭く、応用が効かない点がデメリットです。また、メッセージキーワードをユーザーへ周知する必要がある点にも注意が必要です。

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AI機能

AI機能とは、事前に特定のキーワードを設定することなく、ユーザーからメッセージを受信した際、AIが内容を判断して、適切なメッセージを自動で返信する機能です。

長文かつ複雑な質問内容については、人間が対応する必要がありますが、対応の効率化や人件費などの経費削減に期待が持てます。

Messaging API

応答メッセージとAI機能は、公式LINEに標準装備されている機能ですが、Messaging APIは自社開発もしくはソフトウェアベンダーが開発したチャットボットと連携して利用します。公式LINEユーザーと、企業側の双方向コミュニケーションを可能にする機能です。

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LINEチャットボットの活用方法

実際に、LINEチャットボットを活用している企業の事例を紹介しつつ、詳しい内容を解説していきます。

荷物の追跡サービス

日本郵便では、LINEチャットボット「郵便局ぽすくま」で荷物の追跡サービスや再配達の申込みができます。「配達状況のお知らせ」についてユーザーはLINEアカウントのほかに、ゆうびんIDの登録・連携をしてもらう必要がありますが、荷物の配達予定など配達状況の通知がLINEに届くようになります。

24h問い合わせ対応

保険会社では、ライフネット生命がいち早くLINEチャットボットを導入しました。2022年3月にはマニュアル生命保険も導入し、FAQチャットボットからの24時間いつでも問い合わせのできる環境が整っています。契約者への重要なお知らせや保険に関するさまざまな情報をLINEで送っています。

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自動で物件紹介

家探しといえば、不動産会社へ行って探してもらう方法が一般的ですが、チャット不動産屋「イエプラ」では、チャットボットで家探しが実現できます。希望の間取りやエリア、家賃などを入力するだけで、物件紹介が届きます。Web内見に対応している物件であれば、契約するまで来店不要であるため、仕事で忙しい人や遠方の人にとっては便利です。

おすすめ観光スポット案内

LINE公式アカウント「Desika:伊勢でしか」では、三重県伊勢市周辺のおすすめスポットを紹介してくれるだけではなく、施設や店舗で使える特典も提供してくれます。伊勢市のほかにも、明智光秀にゆかりの歴史背景にあわせた観光情報を発信する「明智光秀AI」もあります。栃木元宇都宮市の公式アカウント「コレメッケ宇都宮」では、観光案内のほか、混雑時の整理券発行などホスピタリティ向上効果や回遊効果を検証する実証実験を実施しています。

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LINEチャットボットはどのようなメッセージに反応するのか?

LINE公式アカウント自動応答の基本設定には、応答メッセージ機能とAI応答メッセージ機能があります。応答メッセージ機能では、例えば事前にキーワードに「クーポン」を設定しておきます。するとユーザーが「クーポン」とメッセージを送信してきた場合に、利用可能なクーポンを自動で配信することができます。

AI応答メッセージでは管理画面で「応答設定」が必要ですが、応答メッセージのようにキーワードの設定は必要ありません。ただし、「業種」や「どのような質問」に対して「どのようなメッセージを返信するか」の設定は必要です。仮に、適切な返答例がない場合は、「応答不可のメッセージ」が送信されます。

例えば、ユーザーが「営業時間」について問い合わせをし、AI応答メッセーが営業時間を答えた後、「ありがとう」と返してきた場合、「こちらこそお問い合わせありがとうございました」など、適切なメッセージを自動で返信してくれます。ユーザーのメッセージに含まれる特定のキーワードに対して、適切なメッセージを選択するのです。

LINEチャットボットの活用事例

伊勢丹新宿店

百貨店大手の伊勢丹新宿店では、LINEチャット機能を活用して、実店舗のような接客をオンラインで実現しています。LINEチャットボット導入以前の電話対応に比べ、限られた人員のなかで、顧客側にとってもストレスフリーなコミュニケーションツールとなっています。

【導入事例】LINEでオンライン接客? 伊勢丹の接客スタイルの今とは

焼肉のワタミ

飲食業のワタミ株式会社では、再来店促進の効果測定や効果的なLINEでのクーポン配信の実施などを行い、再来店率2.3倍の目標を達成できました。

もともと同社は自社アプリを利用していましたが、その時に比べて、集客が格段に容易になりました。LINEは老若男女問わず多くの利用者がいることも非常に有利に働きます。

【焼肉の和民】再来店率2.3倍を達成したLINE戦略

椿クリニック

美容業界の椿クリニックでは、友だち登録したユーザーに対して、定期的にコンテンツ配信し、1to1のチャットで質問を受け付けることで、カウンセリング予約率アップを実現しています。LINEひとつで予約が完結できるのはユーザー側にとってもメリットです。

年齢・性別、居住地などの属性ごとに分類したユーザーそれぞれのニーズに沿ったセグメント配信、クーポン発行などで、既存顧客への再来店率アップにもつながります。

【椿クリニック】来店率をUPさせたLINE上の予約・配信戦略

その他のLINE公式アカウントを活用した事例を知りたい方は「LINE公式アカウントのビジネスでの活用事例7選!成功した施策を紹介」をご覧ください。

LINE運用ならMicoCloud

効果的なLINE運用にはMicoworks株式会社のMicoCloudがおすすめです。弊社は、LINE公認テクノロジーパートナー、LINE公認セールスパートナーであり、LINE公式アカウント立ち上げから戦略策定、施策改善までトータルサポートいたします。

MicoCloudの大きな特長のひとつが、ユーザーの属性や購入回数などさまざまなデータを一元管理でき、マーケティング活動の土台となる顧客の可視化が可能な点です。データをもとに、顧客に合わせたセグメント配信を自動で行うことで、ファン化につなげられます。さらに、チャットボットとの組み合わせでより細かなターゲティングも可能になります。

LINE登録の流入経路分析、配信反応率分析、属性ごとのクロス集計などの機能も搭載されているため、顧客をより深く理解することが可能になります。

LINE公式アカウントの立ち上げサポートはもちろん、疑問点があればいつでもチャットで相談できるなどのサポート体制も充実しています。MicoCloudの導入に関してご不明な点がございましたらお気軽にお問合せください。

まとめ

LINEチャットボットの機能や活用方法について解説してきました。日本国内で圧倒的な支持を集めており、多くの人が利用しているLINEを活用しない手はありません。

LINEのチャットボットであれば、業種を問わず効果的なマーケティングや顧客のファン化などの実現に期待が持てます。「自社アプリでなかなか結果を出せていない」「公式LINEはあるもののうまく活用できていない」など、お悩みの企業の担当者様はMicoCloudを検討してみてはいかがでしょうか。弊社のノウハウを詰め込んだLINE運用の教科書がダウンロードできますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

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この記事の著者

大里 紀雄Norio Osato

Micoworks株式会社

ビジネスマーケティング部 Director

大手Web制作会社にてチーフデータアナリストとして、DMPの構築および活用支援、広告運用の業務に従事。マルケトではシニアビジネスコンサルタントとして業種業界を問わず、大手企業から中小企業まで、MAツールの導入や戦略構築支援を行う。 その後、複数の事業会社で大規模カンファレンスの企画運営や、オウンドメディアの構築などのマネジメント、アジアパシフィック地域のマーケティング戦略立案や広報活動など幅広い業務を経験し、現在に至る。

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