教育

業務効率化

2022年10月13日

オンライン教室をDXで劇的に改善!ペーパーレス化を達成した施策とは

市進グループ・パンセフロンティエル

首都圏で学習塾「市進学院」・「市進予備校」・「個太郎塾」などを展開する株式会社市進教育グループ(以下、市進)。
教育サービス事業を通して、幼児から大人へのさまざまな「まなびの場」を提供しており、2021年4月よりDX導入による顧客サービス促進と教室の負担軽減のためにMicoCloudを運用いただいています。
そこで今回は、LINE マーケティング プラットフォーム MicoCloud(ミコクラウド)導入前の課題感や導入後の効果などを詳しくお伺いしました。

株式会社 市進ホールディングス パンセラボ事業部 パンセフロンティエル責任者

藤谷様

2021年4月からスタートした小学校低学年が対象のオンライン教室「パンセフロンティエル」のブランド責任者として、立ち上げから運営を担当している。

関東で374教室を展開する教育関連企業

Q.市進が運営するオンライン教室「パンセフロンティエル」の事業内容について教えてください。

弊社は学習塾「市進学院」・「市進予備校」・「個太郎塾」などを首都圏で347教室(2022年7月時点)ほど展開する教育サービス企業です。
2021年4月からスタートした新ブランド「パンセフロンティエル」は、“世界に出ても負けない子に育てる”というコンセプトを掲げ、ブランドのプロデューサーでもある玉井満代代表(タマイインベストメントエデュケーションズ)が特別に提供する玉井式のICT教育を活用した低学年専門のオンライン教育サービスです。

私はブランド責任者として、立ち上げから運営など幅広く業務を担当しています。

出典:パンセ フロンティエル 公式サイト

Q.パンセフロンティエルの特長は小学1年生から3年生の低学年を対象にしているとのことですが、どのようなミッションがあるのでしょうか?

最大のミッションは将来にむけて地頭をきたえ、自分で考え、判断をする力を低学年のうちから養えるよう、子どもたちを育てていくことです。

現在、学習塾のトレンドは小学校の低学年から早期に入塾していただき、中学受験または高校受験、さらにはそれ以降も含め中長期的に育てていくことが一般的になってきています。

ただし、運営面から考えると低学年向けの教室は教室設備だけでなく、案内スタッフ・専門講師などが必要なため、一般的に収益性が高いとは言えません。なおかつ、スタッフの募集が難しいため、塾によっては導入が難しい課題がありました。

そこで、弊社の小学校低学年専門のオンライン教室「パンセフロンティエル」を全国の塾様にもご導入いただけるよう、授業や教材、学習相談や保護者の方とのやり取りを事務局がサポートしています。
パンセフロンティエルは小学3年生までのオンライン教室コースなので、生徒が4年生になる時点でそれぞれの塾様に継続して通っていただけるような施策を法人営業として展開しております。

また、パンセフロンティエルにはDX推進というミッションもあります。

市進教育グループは多くの拠点を持つため、DX施策を一斉に全社に導入することはできません。そのためまずは、パンセフロンティエルでペーパーレス化やマーケティングDXに取り組み、その中の成功事例をグループに展開していくやり方をとっています。

業務のペーパーレス化が進まず、マーケティングはマス広告に依存

Q.LINEの導入前は、どのような課題感があったのか教えてください。

一番の課題としては生徒や保護者の方とのコミュニケーションですね。

これまでは、塾からのお知らせやスケジュール、お休みの連絡などは基本的に電話や紙を使っており、スタッフの労力がかなりかかっていました。

現場の先生方(スタッフ)からは授業運営準備や生徒指導など生徒のことにもっと集中したいという要望が出ており、DXに対する強いニーズがありました。

また、マーケティングに関しても、新聞の折込チラシや駅のポスターなどのマス広告に依存し、費用対効果が計測できていない状態が続いていました。

Q.サービスを立ち上げるタイミングでLINEの導入を検討されていたのでしょうか?

そうですね。保護者の方は30代から40代が多く、世代的にもほとんどの方がLINEユーザーです。オンライン教室では対人コミュニケーションが希薄になりがちで退塾の原因に繋がってしまう恐れがあり、LINEのようなコミュニケーションツールで繋がる形がよいと考えました。

大手塾では通塾生用のアプリを運用するのが一般的ですが、パンセフロンティエルでは、規模感を考えるとアプリ開発はなかなか難しいところでもあります。
セグメント別に適切な情報を配信するためにも、他のSNSよりLINEが最適であろうと決めました。

さらにLINE公式アカウントだけでは管理が難しいという話を聞いていたため、LINEでの顧客管理、戦略構築にしっかりコミットしてくれるMicoCloudを導入することとなりました。

集客サポート・友だち登録者へのセグメント配信、アフターフォローをDX化

Q.実際にMicoCloudを導入してからどのような施策を行っていますか?

具体的には、集客サポートと友だち登録者へのセグメント配信、アフターフォローに活用しています。

集客サポートに関しては、MicoCloudのコンサルで2022年7月からLINE広告をスタートしています。
夏休み前の時期は、夏期講習の集客に力を入れたいとMicoCloud担当者の方に相談したところ、「今までのマス広告費に比べると、非常に単価も安くなり、費用の上限も設定できるのでやってみましょう」とご提案を受けたところです。

↑LINE登録後はアンケート結果に応じて配信内容を変え、体験予約〜当日リマインドまでをLINE内で完結させている

友だち登録者へのセグメント配信や事務局のアフターフォローに関しては、事務局に5名ほどのLINEチームを結成しました。マニュアルを作成してITに詳しい大学生や主婦の方など、アルバイトの方たちでシナリオを組んだり、夏期講習や休みの連絡などの一般的な個別返信に対応しています。

↑LINE内で表示しているクリエイティブ例

Q.エンドユーザーである保護者の方の反応はいかがですか?

便利になったというお声をいただいています。
パンセフロンティエルに関する事務的なお知らせはリッチメニューを活用することで、エンドユーザーの方の利便性も上がっています。

これまでは教室から保護者の方に紙で配付していたものを、ご家庭では冷蔵庫に貼り付けたり、スマホで写真を撮って保存し確認していらっしゃいました。
MicoCloudを導入したことで、保護者の方がいつでもどこでも、塾からのお知らせや案内をスマホ上で確認できるようになったのは画期的だと思います。

Q.現場の教室の先生方からの反応はいかがですか?

顧客管理は基本的にMicoCloudの中で完結するようにしたので、ペーパーレス化による塾スタッフの業務効率化になっていると、とても良い反応です。

MicoCloudを導入する前は、塾にある個人カードという紙にテストの成績や保護者とのやりとりなど、全て人の手で記入していました。現在は個人情報をなるべくMicoCloudの中で管理をするようデジタルに移行中です。

また、塾側から保護者の方に何かのお知らせをする場合には、紙や電話で対応しており、電話の場合は相手に繋がるまでかけ続ける必要がありました。

この点についても、事務局のLINEチームが個別に返信対応することで、新しいツールの導入に対して現場の先生方にもスムーズに受け入れられたと思います。

ITリテラシーに依存しがちなDXとの共存を目指す

Q.ペーパーレス化を進めた一方で、あえて紙を残したものもありますか?

やはり、教材関係は紙で残す必要がありますね。

特にパンセフロンティエルは小学校低学年を対象にしたオンライン教室なので、しっかりとノートやプリントに書くことが重要です。ここは引き続き紙を使っていく予定です。

そのほかにも、課題事項としてDXはITリテラシーが高くなければ使いこなせない部分があるため、マニュアルや研修で伝えてもその通りにうまく運用できない場合も出てくると思います。

特に教育サービス関連では現在も紙を重視している方も多く、「重要なことは紙で書いておいて」と言われることも少なくありません。

ITリテラシーやスキルに依存してしまう印象は否めないため、全体的にペーパーレスが普及していくためには今後も試行錯誤が必要であると考えています。

本日は貴重なお話をありがとうございました!

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  1. LINE Technology Partner 2021
  2. LINE Sales Partner 2022

"MicoCloud"を提供する"Micoworks株式会社"は、
LINE公認テクノロジーパートナー、LINE公認セールスパートナーです

LINE Technology Partner 2021

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