教育

新規集客

2023年4月27日

資料請求率10%→36%に向上、月間資料請求数は約2倍に!個別最適な提案を実現した市進学院のシナリオ設計

株式会社市進

少子化でありながら、直近15年で受講生・事業所ともに右肩上がりを続ける(※)など、市場が成熟化する塾業界。今後もさらに競争の激化が見込まれるなか、オンライン授業など多様化するニーズへの対応をはじめ、学習塾が生徒を集めるにあたっての課題は山積みです。

1965年創業、首都圏を中心に進学塾を展開する市進教育グループでは、事業の中核を担う進学塾「市進学院」の新規集客を目的としてLINE活用を促進。そのパートナーとして、専門コンサルチームによる戦略立案からのサポートが得られるLINE マーケティング プラットフォーム MicoCloud(ミコクラウド)の導入を決めました。

その結果、運用支援開始5ヶ月でLINE経由の資料請求率が10%から36%に向上。資料請求数もおよそ2倍に改善されました。同社とMicoCloudのコンサルチームが共同で改善策を練り、PDCAサイクルを回しながら成果創出した過程を、株式会社市進 広報推進室の横山様、井上様、MicoCloudの支援チームに尋ねました。

※ 出典:経済産業省 特定サービス産業動態統計調査

株式会社市進

広報推進室 室長 横山善則様
広報推進室 井上夏海様

Micoworks株式会社

カスタマーエグゼクティブ統括本部 Senier Manager 石杉聡一郎
カスタマーサクセス統括本部 ビジネスパートナーチーム 田中大夢

「めんどうみの良い学習塾」という強みをいかにして訴求するか

ーはじめに、御社の事業内容を教えてください。

広報推進室 室長 横山善則様(以下、敬称略):私たち市進は、首都圏を中心に「市進学院」「市進予備校」「個太郎塾」などの教育サービスを中心に展開する企業です。2023年現在、創業58年を迎え、今では親子3世代にわたってご利用いただくケースも増えています。

なかでも「市進学院」は、小学生から高校生までを対象に集団授業、Webオンライン授業などを一貫して提供する弊社グループの中核事業です。「めんどうみ合格主義」をモットーに、受験勉強を通して、子どもたちの“自分で勉強する力”、“自立する力”を身につけられるよう指導にあたっています。

そのため、市進学院では塾での授業はもちろん、家庭学習にも注力するのが特徴です。生徒一人ひとりに合わせて「何を・いつ・どれぐらい勉強すればいいのか」という家庭学習プログラムを提供。その内容をスタッフがきめ細かくチェックしながら、家庭学習をフォローする体制を入塾の決め手にしていただくことも多くあります。

それこそが市進学院の“めんどうみの良さ”であると自覚すると同時に、その強みを分かりやすく伝えていくことに難しさを感じていました。その手段として選択したのがLINE施策であり、MicoCloudです。

(引用:市進コンセプトブック)

LINE施策に着手するも、生徒一人ひとりに最適な情報設計に至らなかった

ーMicoCloud導入までの経緯についてお聞かせいただけますか?

横山:LINE公式アカウント自体は4年前から運用を開始し、当初は別会社のLINEマーケティングツールを導入していました。しかしシステムが複雑で、運用するのに大きな手間がかかっていました。

また、当時はシステム活用について、ツール提供会社と密なコミュニケーションが取れていませんでした。そのため、キャンペーンや季節講習などのご案内を定期的に一斉配信するだけに終始。生徒や保護者の方々一人ひとりに最適な情報設計の構築までには至っていなかったのが正直なところです。

MicoCloud導入のきっかけは、同グループの別事業で先行してMicoCloudを導入し、一定の成果を上げていたことがあります。さらに2年前から、グループ全体でSNS活用を強化する方針のもと、新しい取り組みを推進する機運が高まっていました。そこで2022年10月から、MicoCloudの運用支援プランの導入を開始しました。

株式会社市進 横山様(右)、井上様(左)

ー別事業に続き、同グループの市進学院様からお問い合わせをいただき、MicoCloudとしてはどんな手応えを持ったのでしょうか?LINE施策を信頼していただくためにも、今回成果を出すことはマストであるという緊張感もあったと思うのですが。

Micoworks 田中大夢 (以下、Micoworks 田中):MicoCloudでは教育業界の数多くの成功事例を持っています。そこで培ったノウハウを還元できる自信がありました。それから担当者様がLINE施策を前向きに捉えてくださっていたため、別事業でうまくいったことを市進学院様でも積極的にチャレンジできる環境でした。おかげさまで早い段階で成果が出ています。

“究極の1on1コミュニケーション”に近づけるLINEシナリオを構築

ーMicoCloudを活用した施策のプロセスについて教えてください。

広報推進室 井上夏海様(以下、井上):まずはMicoCloudを通じた、新規集客を主な目的にしました。LINEを活用する上でどんな機能があるか、どんな改善ができるのか、MicoCloudの運用サポートチームにゼロから相談させていただき、登録時のフローを刷新しました。

Micoworks 田中:初めに「​​Webサイトを訪問→LINEに登録→シナリオ配信を行い、資料請求を促進する」というフローを組みました。クライアント企業様が初めてLINE活用に取り組む際に、ハードルの高い工程がシナリオ設計です。ここは丁寧にコミュニケーションを取らせていただきながら、運用サポート開始から約1ヶ月半でシナリオを完成させました。

シナリオ設計で特に意識したのは、授業コースの提案フローの最適化です。市進学院様では小・中・高において10以上もの多彩な授業コースを用意しています。豊富な学習メニューが用意されているだけに、市進学院を検討している生徒、保護者の方々にとって、一目見ただけでは自分に適したコースを選ぶのはなかなか難しいのではないかと感じていました。

そのため、LINE公式アカウントの友だち追加時にトーク上で10問の質問に答えると、学年や目的に応じたコースの情報にたどり着けるシナリオ設計にしています。

情報設計を行う上で重視したポイントは、塾の検討フェーズです。市進学院に入る前提でコース選びをしているのか、他塾との比較をしているのか、まだ塾に入るか検討している段階なのか。それぞれの状況に応じた配信内容を市進学院様と共に練り上げていきました。

また、リリース後はLINEにすでに登録している方々にアンケートを実施し、登録者が資料請求前に離脱した理由を特定した上で、フロー改善を進めています。

「市進学院」LINE公式アカウントの登録時フロー

Micoworks 石杉聡一郎 (以下、Micoworks 石杉):市進学院様との取り組みでは、LINEフローの理想的な改善ステップを踏めたと感じています。

最初から完璧なシナリオを作ろうとしてフローを細かくしすぎると、検証ポイントが分散してしまい、数値に影響している原因がわかりづらくなります。

市進学院様の場合は、まずは大枠の流れをおさえたLINEフローをリリース。次に、「塾の検討フェーズ」「コースの分類」「コース選びで重視しているポイント」の3つの軸を中心に、数値を見ながらフローを徐々に細分化していき、仮説検証を繰り返しています。生徒一人ひとりに応じた1対1のコミュニケーションを、LINE上のシナリオで再現するという理想形に一歩ずつ近づけている感覚がありますね。

LINE経由の資料請求率は10%→36%に向上、資料請求数は約2倍増

ーMicoCloud導入や、チーム連携の成果について教えてください。

横山:2022年10月から資料請求数改善に向けた取り組みを開始しています。開始5ヶ月が経過した現在、LINE経由での資料請求数はおよそ2倍に増加。資料請求率も、当初の10%から36%にアップしています。

また先ほどのお話の通り、市進学院にはさまざまなコースがありますが、登録者に対しその道筋を明確に示せるようになった実感もあります。これもMicoCloudの運用サポートチームに週単位で分析と修正を繰り返しながらいただくアドバイスを反映した結果です。

Micoworks 石杉:週次でのお打ち合わせでは、LINEにおける数値の改善策はMicoCloudがリードしてご提案しますが、市進学院における実際の状況については積極的に教えていただいています。そうして両社が並走することで、より現実に沿ったフローを作れたことが、短期間で成果を出せた要因かと捉えています。

井上:セグメント配信やリッチメニューなどの施策も、MicoCloudとの取り組みで実現しました。セグメント配信では、学年、希望コースなどで細かく属性を分類し、異なるコースの案内は配信されない仕様にしているため、ご自身が必要な情報だけが手元に届く状態を作り、ブロック防止につながっています。

リッチメニューは、市進学院の各教室のLINE公式アカウントのアクセス分析をしてみると、登録者から非常に多くタップされており、日常的に利用していただいている手応えを感じています。

Micoworks 田中:市進学院様の公式アカウントは、資料請求の問い合わせにつなげることが目的なので、リッチメニューはあえてシンプルな作りにしています。リッチメニューのクリエイティブも、登録時フローの配信メッセージを見ていただけるように、通常の半分のサイズで表示するようにしています。

まずは市進学院様からの配信メッセージを見て、その後リッチメニューに目を移して問い合わせを促す。このような導線設計を組むことで資料請求につながるようになっていきました。

Micoworks株式会社 石杉(右)、田中(左)

既存塾生とのコミュニケーションから新規体験予約まで、LINE活用の幅を一層広げたい

ー最後に、今後の展望として、MicoCloudを活用して実現したいことを教えてください。

横山:弊社では、正会員向けのマイページを活用して、学習管理や家庭学習のチェックをはじめ、面談の予約、欠席のご連絡や映像授業視聴のさらなる充実を進めています。

また、入塾希望者の集客面ではLINEを活用した第一段階となる資料請求を増やす取り組みは一定クリアできたと考えています。そのため、資料請求の先にある体験予約、それから体験後の入塾にいかにしてつなげていくかを次の目標として、LINEフロー改善を進めていきたいと考えています。

ーー市進様、貴重なお話をありがとうございました。

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"MicoCloud"を提供する"Micoworks株式会社"は、
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BOXIL SaaSセクションLINEマーケティング部門1位

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